最近のヘアアイロンは高温設定が当たり前で、中には200度を超えるモデルも普通に見かけるようになりました。
数字だけ見ると「本当にそんなに高温で使って大丈夫なの?」と不安になりますよね。

実際、あまりに温度が高いと「髪が焦げたり、傷んでしまうのでは…?」と心配する方も多いはず。
かといって、温度を下げすぎると、せっかくセットしてもすぐに崩れてしまい、キープ力に欠けてしまいます…。
そこで今回は「髪を傷めず、なおかつスタイルが長持ちするちょうどいい温度は何度なのか?」を知るために、美容師さんにしっかり相談してきました!

※今回はストレートアイロンを例にご説明しますが、カールアイロンでも基本は同じ。髪に当てる時間や動かし方を少し調整するだけで対応できます。

ヘアアイロン初心者さんは140〜150度が安心

ヘアアイロンを使い始めたばかりの方は、まずは140〜150度くらいの低めの温度でスタートするのがベストです。

「そんなに低温でちゃんと形がつくの?」と思うかもしれませんが、髪に長時間熱を当てるとダメージが大きくなりやすいんです。
特に初心者さんは、アイロンを動かすのに慣れていないため、一箇所に熱を当て続けてしまいがち。だからこそ、まずは低めで“練習感覚”から始める方が安心なんです。

ちなみに私は最初、不器用すぎて電源を入れずに“素振り”のように動かす練習をしていました^^;
そのくらい慎重にスタートする方が、結果的に髪を守ることにつながりますよ。


ここからはヘアアイロンに慣れてきた方へ

慣れてきたら150〜180度の間で自分に合う温度を探す

操作に少しずつ慣れてきたら、次は温度を上げてチャレンジしてみましょう。

一般的には、ヘアアイロンに慣れている方なら150〜180度の間が扱いやすいと言われています。
ただし、いきなり高温の180度に設定するのはリスクが高いので要注意です。

最初から180度のような高温にするのはおすすめできません!
もか(私)
もか(私)

髪質によっては、ほんの短い時間でも一気に水分が飛んでしまい、パサつきやすくなることも…。
「温度を上げれば仕上がりがきれいになる」という単純なものではありません。あなたの髪質や希望する仕上がりに合わせて、ちょうど良い温度を見つけていくことが大切です。


自分に合ったヘアアイロンの適温の見つけ方

150度~180度と幅があると「結局どの温度にすればいいの?」と悩んでしまう方も多いと思います。

基本の目安は、「1回のスライドで髪がスッとストレートになる温度」。
もし何度も同じ部分を通さないと伸びないようなら、それはまだ温度が低すぎるサインです。

ここからは髪質ごとにおすすめの温度を解説しますので、自分の髪と比べながらチェックしてみてくださいね。

まずは自分の髪質で適温を選ぼう

「太くて硬い」「パーマやカラー未経験」
⇒180度くらいがおすすめ

「細くて柔らかい」「カラーやパーマでダメージがある」
⇒150度くらいがおすすめ

この差がある理由は、髪質の特性と髪に含まれる水分量にあります。
太くて硬い髪やバージン毛は水分を多く含み、湿気も吸いやすいので、低温だと水分が飛びきらずにすぐ戻ってしまいます。そのため180度前後が合いやすいのです。

一方、細くて柔らかい髪や猫っ毛タイプは、もともと水分量が少なくデリケート。高温で一気に水分を奪うとパサつきやすいので、150度前後の低めの温度で丁寧に仕上げるのがおすすめです。

クレイツの公式サイトでも同じ解説が!

この温度選びの考え方は、実は有名メーカー「クレイツ」の公式コラムでも紹介されていました。

クレイツのサイトを見る

プロも認める温度設定の考え方なので、ぜひ参考にしてみてくださいね(^^)

温度の目安はあくまで参考。本当の適温は自分で見つけて!

ここで紹介した温度はあくまで基準であり、必ずしも全員に当てはまる「正解」ではありません。髪の状態や使うヘアアイロンによっても適温は変わります。

迷ったときはまず150度前後からスタートして、ストレートになりやすさや髪のダメージ具合を確認しながら少しずつ調整してみましょう。

大事なのは「1回のスライドでしっかり形がつくかどうか」。
自分の髪の反応を観察しながら、理想の温度を探してみてくださいね。

温度以外でも注意!傷みにくいヘアアイロンの使い方

せっかく適温を見つけても、使い方が間違っていれば髪は傷んでしまいます。
正しい使い方を押さえておくことも、とても大切です。

使い方の基本ポイント

まず、アイロンを使う前には髪をしっかり乾かし、ブラッシングで整えておくのが必須です。濡れた髪に直接アイロンを当てるのは絶対NG!

使うときは、髪の中間から毛先に向かってスーッと滑らせるように動かします。
同じ部分を何度も繰り返したり、長時間挟んだままにしてしまうと、パサつきや枝毛の原因に…。

意識したいのは「できるだけ1回で仕上げる」こと。
丁寧にやさしくスライドさせて、最後は毛先までツヤ感のある仕上がりを目指してください。
特に後頭部など自分では見えにくい部分は、鏡を活用したり、少し頭を傾けて角度を変えながら確認すると失敗しにくいです。
焦って適当にやってしまうと仕上がりに差が出やすいので、落ち着いて丁寧にスタイリングするのがきれいに仕上げるコツですよ(^^)

下準備が大切!

実は、ヘアアイロンでのダメージを減らすには「事前の準備」がとても重要なんです。
髪をいくつかのブロックに分けてからスタイリングするとアイロンを当てやすくなりますし、熱から守るためにアイロン専用のスタイリング剤や保護スプレーを使うのも必須。

こうしたひと手間をかけておくだけで、仕上がりの持ちやすさも変わりますし、髪にかかる負担もぐっと減らせます。
さらに、準備を整えてから短時間でサッと仕上げることで、髪が熱にさらされる時間も短くなり、ダメージレスなスタイリングに近づけますよ。

もっと詳しく「髪を傷めにくい使い方」を知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね!

髪に優しいヘアアイロンの使い方